寿都町の将来、本音で語る「くっちゃべる会」開催

町民が町の将来像を本音で語り合う意見交換を開催
原発から出る使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査が進む寿都町では、町民が町の将来像を本音で語り合う「くっちゃべる会」を1月から月に1回開催しています。今月は4月14日に原子力発電環境整備機構(NUMO)が住民らと意見交換する初会合「対話の場」が開かれる予定です。
寿都町内で4月14日に開かれる「対話の場」は町議9人を含む20人の委員が出席する見通しだが、寿都町では町民の公募はなく、会合は冒頭を除き非公開で進められる予定の上、会議で委員がどれほど自由に発言できるかも不透明です。くっちゃべる会は、町民が自由に意見を言える場となることを今後も目指しており、町民の会共同代表の三木信香さんは「今までは行政にすべてお任せで、文献調査応募も無関心が生んだ結果とも言える。会の開催で、町民が広く町のことを考える雰囲気が出てきた」と話しています。
くっちゃべる会と参加者
くっちゃべる会は、住民団体「子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会」が主催し、これまでの3回で延べ100人が参加しました。会は町民が自由に意見を交換できるよう、1:聞きたいことはなんでも聞く、2:この場のことはこの場限り、3:(他人の意見を)決めつけないで聞くなど、七つのルールを設けています。
参加に文献調査への賛否は問わず、ただ発言のしやすさを考慮し、1月は女性のみ、2月は性別関係なく、3月は町民の会と別の市民団体「脱・肌感覚リコールの会」の会員らを対象に開催。年齢層も10~80代と幅広く、すでに開催された各回はとも町民が5人1組に分かれて「交付金に頼らないまちづくり」「今の寿都に足りないこと」などをテーマに活発に意見交換し、新たな観光振興策や子育てしやすい環境づくりに必要なことなどさまざまなアイデアを出し合いました。
source:北海道新聞