7空港民営化 小樽商科大学、北海道エアポート株式会社と「観光振興」の実現へ
2021年4月4日

道内7空港の民営化
北海道エアポート株式会社(HAP)は2020年1月15日より、7空港一体のビル経営開始を皮切りに、6月1日より新千歳空港、10月1日に旭川空港、2021年3月1日には稚内空港・釧路空港・函館空港・帯広空港・女満別空港の運営事業を開始しました。
これにより同社は「世界の観光客を魅了し北海道全域へ送客するマルチ・ツーリズムゲートウェイ」の実現を目指します。道内を訪れる世界各国の観光客が道内にある7空港を目的別に使い分け、道内全域の多彩な観光スポットをそれぞれの趣味や嗜好に合わせて周遊し、北海道の魅力を存分に体感してもらうというのが目的だということです。
小樽商科大学との取り組み
小樽商科大学には、地域観光に精通した研究者が在籍しているため、これまでの知見や新たな調査データなどを活用し、HAP観光開発部と共に双方の強みを活かしながら稚内空港を中心とした道北地域の観光振興や地域経済の発展を支援します。
現在検討されているコンテンツ例として、豊富な自然、登山・トレッキングなどのアクティビティやアドベンチャートラベル、アトピー性皮膚炎の症状改善に効果があることで知られる豊富温泉、コロナ禍において全国的にも話題のワーケーションなどが挙げられています。
他にも、函館市観光誘致課の担当者らと共に観光情報の発信、空港の未使用テナントを利用したイベントなども企画しているそうです。これまでに例の少ない空港運営者がメインとなる観光客誘致という取り組みも、行政主体ではなく民間主体となることで実現スピードが上がるかもしれません。
Source:北海道新聞
Tags