留学生に日本酒セミナー 魅力を海外へ
2021年1月21日

日本酒の魅力、口コミで海外へ
小樽市信香町の田中酒造亀甲蔵は、1月15日小樽商科大学の留学生を招いて日本酒セミナーを開催。今回のセミナーは札幌国税局と北海道酒造組合が共催しており、口コミでの情報の発信・拡散を通じて日本酒の輸出促進につなげる狙いがあります。北海道酒造組合によると、北海道産日本酒の2020年4~8月の輸出量は前年同月比55.1~80.7%減で、9月頃から回復の兆しを見せていて、9月は22.7%増、10月は32.1%増となっていますが、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けていました。
今回活動している田中酒造亀甲蔵は、1899年(明治32年)小樽市色内町にて創業。1956年(昭和31年)7月に田中酒造株式会社が創立され、1995年(平成7年)に製造場を亀甲蔵と命名して、見学できる観光蔵に改造している創業120年を超える老舗です。
小樽・田中酒造が留学生向けにセミナー開催
セミナーは海外における日本酒の認知度向上を目的に企画され、韓国や中国から来ている留学生3人が参加し、日本酒の楽しみ方の手ほどきを受けました。講師は田中酒造の岡田栄造専務が務め、日本酒の種類や製造工程を説明。その後は酒蔵を見学し、蒸し米やこうじなどの原料を発酵させた「もろみ」をかき混ぜる「かい入れ」の作業を体験、最後には田中酒造の日本酒5種類の利き酒を嗜みました。
参加した留学生は実際に日本酒を造る人のこだわりを聞いたり、日本酒を飲み味の違いを確かめたりする中で、本当の意味で日本酒を理解するきっかけになったと話しています。
source:北海道新聞
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