倶知安農業高校生 酒粕を使った焼き菓子開発
2021年1月26日

「素材を無駄にしたくない」焼き菓子開発へ
倶知安農業高校では、2019年度より活動をスタートさせた「日本酒製造プロジェクト」の製造過程で出た酒粕を利用した焼き菓子「酒粕マドレーヌ」と「酒粕クッキー」を町内の菓子店「みやたけ」と共同開発し、販売しています。
同校では地域の産業振興の一環として地元の酒蔵「二世古酒造」と連携し、同校が所有する田んぼで酒米を栽培を始めるところから、洗米に仕込み、瓶詰めやラベル貼りまでをプロジェクトに参加する生徒も行い、2020年に商品化へ至りました。
酒かすとは
今回開発したマドレーヌとクッキーに使用した酒かすとは、日本酒などを製造する過程で「圧搾」を行った後に残る「搾りかす」のことを指します。
酒粕には、日本酒の原料であるお米や、麹、もろみの他、酵母などが多く含まれています。また酒粕はタンパク質や炭水化物、食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養価に富んでいるため、ただの搾りかすではないともいわれています。しかし酒かすに含まれている酵母やビタミンは熱に弱く、水に溶けやすい性質であるため加熱をすると、高い栄養価の一部は損なわれてしまいます。
そこで今回、生徒の皆さんは高温で調理を行う方法ではなく、低温で乾燥させながら酒かすをパウダー状にし、焼き菓子の開発に反映させたということです。「素材を無駄にしたくない」という生徒の思いがこもったこの商品は、パッケージも生徒考案となっています。
それぞれ、クッキーは1袋200円、マドレーヌは1袋150円で購入可能です。
Source:北海道新聞
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