核のごみ問題|北海道知事が寿都町を訪問
2020年9月4日

9月3日の午後、鈴木直北海道知事は後志地方の寿都町を訪問する予定です。今回の訪問はいわゆる核のごみ問題において、「受け入れがたい」とした北海道の条例の順守を求めるものです。
予定では鈴木知事と片岡春雄寿都町長は午後4時30分から会談。寿都町が核のごみ問題最終処分場選定の第一段階にあたる「文献調査への応募を検討」していることについて、意見交換をするとみられています。
意見交換の中で鈴木知事は、核のごみを受け入れがたいとした北海道の条例の順守を求めることに加え、漁協や隣接する町村から寄せられた反対意見を伝える予定です。一方の片岡町長は「北海道内にも原発があることを踏まえて、最終処分場の議論は進めるべき」との考えを伝えるとみられています。
なお鈴木知事は9月4日に梶山弘志経済産業相を訪れ、核のごみ問題最終処分場選定第二段階である概要調査に進む際に反対する意向を伝えるとしています。
寿都町が抱える核のごみ問題
核のごみ問題は、片岡春雄寿都町長が「核のごみ」の最終処分場をめぐり調査の第一段階である「文献調査」への応募を検討していることから始まりました。寿都町は人口3,000人ほどの町で、町の産業の柱といえる漁業と水産加工業においては、水揚げ量の減少が続いていることから過疎化も進んでいる現状です。
片岡町長は文献調査への応募を検討していることについて、調査に応じると最大で20億円の交付金がこういされ、これが町の一般会計の40%近くに上ることを挙げています。さらに「核のごみ」の最終処分場の議論に一石を投じたいという思いがあることも主張しています。
sauce:UHB 北海道文化放送・NHK NEWS WEB
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