ニセコ地域のDMOがリゾートマップを作成

NISEKOリゾートマップを作成 公的性格や利便性重視
観光地域づくり推進法人(DMO)のニセコプロモーションボード(NPB)が初めて訪れた旅行客や外国人客に向けた「NISEKOリゾートマップ」を作成。リゾートマップはNPBが毎シーズン作成しているもので、昨年は会費を払う会員企業を図柄で掲載し、非会員企業は文字表記で差別化していました。
しかし今季は、倶知安町が町内会員の負担する会費1千万円超を肩代わりするという、実質的にNPBへの財政支援を受ける形でマップを作成したため、昨季掲載しなかったNPBの非会員企業運営の大型施設も図柄が表記されました。
ただ非会員企業の施設の絵は会員との差をつけるために、モノクロであることに加え実際の建物とも大きく違う質素な図柄となり、利用者からランドマークに見えるかは分かりません。会員のための民間組織ながら公的にも活用させているものであるがゆえ、利用者の利便性と、会員と非会員との差別化が難しい問題でもあります。
全国にある観光地域づくり法人とは
観光地域づくり法人(DMO)は、観光庁が登録または候補になる法人を登録し、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役です。多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人を指します。
関係省庁が登録された法人及びこれと連携して事業団体に対して支援を行い、各地における観光地域づくり法人の形成・確立に繋げます。
この中で一般社団法人ニセコプロモーションボードは、平成19年に設立した所属会員からの年会費を財源として、ニセコエリアの広報宣伝および販促活動を行っている非営利機関でニセコをオールシーズン対応の国際的滞在型リゾートへ成長させ、宿泊客数を拡大することを目標にしています。
source:北海道新聞