冬でも楽しめる2階建て遊具施設 旧でんぷん工場
2021年3月30日

旧でんぷん工場 冬でも子どもが楽しめる施設に
ニセコ町は3月8日ニセコ中央倉庫群にある旧でんぷん工場内に、子ども向けの施設を作りオープンさせました。施設内に作られた遊具は5年前、旧でんぷん工場が改装したときに、余剰となり保存していた梁や床などの木材が使われているのが特徴です。気候に左右されず、冬でも子どもが遊べる屋内施設として、ファミリー層の利用が期待されています。
フロアは1階に遊具が置かれ、2階は子どもたちの『秘密基地』のような空間になっています。2階が特に遊具を置かず、秘密基地のようになっているのは館長の奥田啓太さんの考えです。今回の制作費は約300万円で、今月末には別に丸太状の遊具を置くほか、人気があれば、将来の拡張にもつなげたいとしています。
かつての旧でんぷん工場を活かす
旧でんぷん工場はかつては農産物の集積場として使用されていたニセコ中央倉庫群の中の1つです。なお他に現存する建物は、石造の「1号倉庫」「2号倉庫」、「12号倉庫」「13号倉庫」、「肥料新倉庫」の計6棟あり、旧でんぷん工場と1号工場以外の建物は、民間の法人が使用しています。旧でんぷん工場は5年前に耐震補強をするため、木材と鉄骨を入れ替えており、その際に不要になった木の梁材が今回の遊具の組み立てに使われています。
今回製作の遊具は縦2.4m、横3m、高さ3.5mの大きさで、今月末には別に丸太状の遊具を置くほか、人気があれば、将来的に子どもの遊べる遊具拡張していきたいとしています。かつてでんぷん工場で使っていた資材の再利用には他にも「ふるい」を2つに割って作られた絵本を置く本棚や1階と2階をつなぐらせん階段にも利用されています。床材にはでんぷん工場で使っていた素材だけでなく、地元の素材を活かして道南スギが新たに使われています。
source:北海道新聞
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