小樽看護専門学校 留萌市の医療法人に譲渡し存続へ
2020年11月13日

小樽看護専門学校の運営を医療法人社団「心優会」が引き継ぐ
令和4年以降中長期的な存続が不透明だった小樽看護専門学校の運営を留萌市の医療法人社団「心優会」が引き継ぎ、存続されることが11月4日(水)心優会と小樽市の共同記者会見で発表されました。
小樽看護専門学校は小樽にある3校の看護学校の一つで、近年夜間定時制で定員割れが続き一時は閉校を決めていましたが、小樽市の財政支援を受け令和3年度までの募集を継続。ただその後は見通しは立っていませんでした。
その中で心優会と小樽市の話し合いが10月中旬より始められ、留萌市で唯一の看護学校が1999年3月に閉校し、看護の人材不足や養成機関の必要性を感じていた心優会が立ち上がり、営業譲渡を受け、運営を引き継ぐことを決定されました。
今後の課題
心優会による運営存続が決まったものの、譲渡時期や移転先、学校の形態などは未定で課題が多くあります。
まず学校の移転先の問題は現校舎がJRの駅から遠く、バス利用が前提のため学生が通いにくい点です。心優会はより多くの学生を集めるためには利便性が高いJRの駅近くに移転する必要があると考えていますが、決まらなければ現校舎の利用を当面視野に入れており、方向性は定まっていません。
また学校の形態についても、市医師会の准看護師養成校を統合する方針を打ち出されていますが、具体的な協議はこれからです。安定的な存続には、課題解決と今後の取り組みが重要になります。
source:北海道新聞