小樽港第3号埠頭周辺に観光施設を計画
2021年2月4日

第3号ふ頭及び周辺再開発計画を小樽市が考案
現在小樽市は、国際旅客船が核となっている小樽港第3号埠頭周辺を、観光船乗り場と一体化した交流空間にし、第3号埠頭及び周辺区域全体をにぎわいのある国際交流空間とする「第3号ふ頭及び周辺再開発計画」を作成。計画案は小樽市、小樽観光協会、小樽商工会議所で構成される連絡会議でまとめられました。
計画は2024~25年度の完成を目指しており、当面は既存の物流機能を残し、新たに観光・商業施設や親水空間、税関・出入国審査・検疫機能を備えるターミナルなどを順次整備。また整備に向けては周辺の規制緩和が必要なため、新年度に小樽港の建築規制を定める分区を見直す方針で、3号埠頭基部のうち、マリン広場や観光船ターミナルなどがある地区は現在「商港区」に指定され、建設できるのは港湾関連施設や従事者の休憩場などに限られます。今回の計画は、この商港区に一般利用者を対象とした物販店などが建てられるよう、市長が指定する「経済・観光振興指定区域」へと関連条例改正案改正を目指しているものです。
今後の構想
観光・商業施設は、3号埠頭基部のおたるマリン広場内の一部に建設し、市民も利用できる多目的ルームやコインロッカー、サイクル関連施設などの入居を想定。管理運営については小樽観光振興公社を軸に検討しており、まだ着工や供用開始時期は未定です。
また現在では観光船ターミナルや市港湾室などが入る建物は取り壊しが始まっており、親水空間や緑地帯などに整備していく予定です。観光船ターミナルは既存の上屋を活用して当面対応、市港湾室の移転先については現状未定となっています。今後この上屋の場所は再開発の最重要エリアとして、将来的に新たな観光・商業施設の導入を見据えています。
source:北海道新聞
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