小樽沖の秋シャコ漁が好調
2020年11月23日

小樽沖の秋シャコ漁 漁獲昨年比6割増
10月15日に解禁された小樽沖の秋シャコ漁は、この1カ月間で水揚げ量約15.8トンと前年の同じ時期と比べて6割増加し、一昨年から続いていた不漁から明るい兆しが見えています。小樽市漁協によると15日までの漁獲量は、単価の高い雌が同88%増の約7.8トン、雄は同40%増の約8トンだそうです。今年はシャコが網にかかりやすくなる「しけ」が多いことが好調の要因となったと考えられます。
価格においては、新型コロナウイルス感染拡大で観光客が激減していることから、宿泊や飲食業界の先行き不透明感が増し、仕入れを控える傾向があるため昨年に比べて平均単価が1,000円ほど安くなっています。
小樽のシャコ漁
天然の良港がある小樽市は「シャコ」の水揚げが盛んで、小樽のシャコは大ぶりでコクがあると人気です。
通常シャコは春(5~6月)が旬ですが、小樽では全国的にも珍しく秋(10~11月)にもおいしいシャコが獲れます。シャコは海がしけた次の日が豊漁になり、しけて海がかき回され、シャコが巣から出てきてところに網を仕掛けると収穫できます。
一般的なものは8センチ程度ですが、小樽産の雄は20センチほどの大きなシャコが獲れることでも有名です。秋は味わいの濃い特大の雄がおすすめ。雌はオレンジ色の卵を持っており、コリコリした食感で、産卵前の卵が熟した子持ちが獲れる春と、脱皮後の引き締まった身が特徴の秋で違いを楽しめます。
source:北海道新聞