ニセコ町で活躍する外国人

ニセコ町と親しむ外国人
ニセコ町には外国人を受け入れる風土があり、実際に現地で暮らす外国人住民も多いことで知られています。現在、ワーキングホリデーを利用し、ニセコ町に滞在しているマイケル・バーンズさんはこれまでに京都や名古屋など日本のいくつかの都市で暮らし、その中でもニセコ町が最も暮らしやすい街だと考えています。
ニセコ町が外国人に選ばれる理由の一つは、働きながら冬にはパウダースノーを楽しめるところです。ワーキングホリデーでは休暇と仕事を共に楽しめるため、外国人はまず北海道の自然やニセコのコミュニティーが気に入り、その後この地域に定住するために長期の就職先を探し始めます。ワーキングホリデー制度はニセコ地域にとっても、世界中から若い才能を集め、多文化の共生を推進していく上で、必要なプログラムです。
日本のワーキングホリデー制度
外国人がニセコ町で暮らすために重要な役割を果たしているのは、日本のワーキングホリデー制度です。日本人も同様に海外に他国のワーキングホリデー制度を利用し、滞在する人が多くいます。この制度では、日本と協定を結んだ相手国の18~30歳の若者が原則最大1年間、働きながら日本国内を旅行できます。日本政府は1980年にオーストラリアと最初の協定を結び、現在までに26カ国・地域に広がり、昨年1月時点の統計によると、ワーキングホリデーに代表される「特定活動」の在留資格保有者は、ニセコ町内だけで250人以上、外国人住民総数の約40%を占めていました。
ニセコ町で暮らす外国人の数は新型コロナ禍の影響を受けた本年度は例外ですが、通常冬場の人気シーズンになると外国人労働者が増え、総人口の約10%に達します。出身地も約30カ国・さまざまな地域から参加しているので多彩です。ニセコ町民もそんな環境に慣れているので、外国人は出身国を問わず、町民の一人として存分に活躍できる環境があります。
source:北海道新聞