まるで地形が勾玉のよう?地理から色々考える【1】

地理好きのしゅんみやです。どうもこんにちは。
西北海道の地形でいちばん好きなのが、赤井川、仁木、余市という街のエリア。ここ10年ではワインぶどうの質が高く面積あたりの収穫量も多いため、この地で醸造するワイナリーが増加中。また、高品質のトマトやアスパラ、最近ブランド化されたシャインマスカットの「ララシャイン」もこのエリアで生産されています。
北海道は寒い、温度上がらないのでは?というなか、なぜ収穫量が多く、質が高いのか。様々な条件が重なることではありますが、地理的視点から西北海道の上のほうを考察してみたいと思います。
「地理」の定義
ひとまず、1回目でもあるので「地理」という言葉の定義を整理しますよ。
・地球上の山川・海陸・気候・生物・人口・都市・産業・交通・政治などの状態 (広辞苑)
・土地の状態・様子 (広辞苑)
「地理学」は、
・地球の表面と住民の状態ならびにその相互関係を研究する学問 (広辞苑)
だそうです。
つまり、いま私たちが生きている地球に関するいろんなすべてのことの関わり方を「地理」というのかもしれません。歴史となるとしっくり来ない人もいるのかもしれませんが、「いまここにある川は、こんな歴史があってこういう形になったんだよ」というのは、「地理」ってこと。
個人的には、私は歴史だけ考えてもつまらないので、今のこれがそんな成り立ちがあってこうなっているんだ…!というのが好きなのです。はい、考察いきます。
この地はカルデラです
百聞は一見に如かず。以下の地形をご覧ください。
どうです?面白い地形だと思いませんか。
赤井川村は、いわゆるカルデラです。カルデラは学校の勉強で出てきたけどなんだかわからない人のために補足すると、カルデラとは「火山によってできた大きな凹み」です。
赤井川カルデラは、約170~140万年前の火山活動によって形成されたもの。このエリアが特徴的なのは、赤井川カルデラが内側、余市川カルデラが外側にあること。余市川カルデラはそのもっと前、約300万年前にできたものです。
つまり、ボコーンと噴火によって余市川カルデラができ、その後にさらにボコーンと赤井川カルデラができたということ。
観光はつまり「観カルデラ」でもある
カルデラが湖になっていることも多く、洞爺湖や倶多楽湖、支笏湖、屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖など北海道で有名な湖はだいたいカルデラ(うーんカルデラと書き過ぎてる気がしますが、まあこのまま行きます)。
みなさんが観光に出かける半分ぐらいは、カルデラを観るために出かけているようなものだという事です。
あなたはこの地形、何に見えますか?勾玉、@マーク、いやタツノオトシゴか。
さて、次回はこの地形が影響する気候や土壌のことを考えていきます。