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西北海道から仕掛けるため、西北海道とこのエリアを呼ぶことにします

西北海道から仕掛けるため、西北海道とこのエリアを呼ぶことにします

北海道に住む人でもあまり耳にしない「西北海道(にしほっかいどう)」。道南や道央、道北、道東はありますが、道西とは呼ばれていません。でも、僕らはこのエリアを「西北海道」と言いたいのです。

Aboutページで少し説明していますが、だいたいこの辺りの事を西北海道と呼ぶことにしました(下画像参照)。ざっくり後志(しりべし)地方と行政の範囲で区切られているものを少し広げたエリアです。

sceeneが定義する西北海道エリア

ではなぜ、西北海道とあえて呼び、定義しようとしているか。それは、西北海道エリアの自立のためです。

「西北海道」における情報面での課題

西北海道エリアの自立?なぜ自立したいのかというと、情報が回りにくい構造があるから。現状の西北海道エリア(主に後志エリア)の課題と当編集部がとらえているのは、

  • 後志は札幌日帰り圏内なので、下調べせずとも楽しめてしまう
  • 後志エリアに記者クラブがない
  • リーダーシップをとる町村がなく、情報が届けにくい

という3点。以下より詳しく説明します。

札幌日帰り圏内は、予約せずにひとまずドライブする人多し

もともと後志というエリアは、札幌にとっての日帰り観光圏として程よく離れた位置関係ということもあり、バスツアーの定番コースのひとつとなっているエリア。ドライブでも札幌から1〜2時間ほど走れば山も海も川もあるので、特に目的がなく訪れても、色々と「食べる・みる・遊ぶ」ができるのが特徴的です。

毎年定番のように、春夏秋冬それぞれでテレビや雑誌の取材が行われ、「夏のドライブとワンコインランチ!」だとか、「1000円で楽しめる秋の味覚と温泉」のような特集が組まれています。そのおかげか、週末には車が渋滞し、定番スポットにはお昼にワーッと行列ができています。

このテレビや雑誌の特集による流れをひと息つけたい。そして、エリア側から仕掛けられるようにしていきたいのです。

西北海道エリアには記者クラブがない?

後志というエリアは、北海道の位置付けではどのエリアかというと、「道央」の一部となります。この道央に位置付けられることの弊害は、後志という20市町村には記者クラブがエリアに存在しないことがひとつ。小樽市には記者クラブ※がありますが、小樽市は小樽市のニュースしかほぼ取り扱いません。小樽市にとってのドライブ観光ニュースであれば、取材はあるかもしれません。

現状、小樽市の記者クラブに情報を投げ込むか、札幌市の市政記者クラブか道政記者クラブにプレスリリースを持っていくしかありません。

※記者クラブとは… 大手メディアが中心となって構成される任意組織。日本新聞協会の定義によると、記者クラブの機能は「公的情報の迅速・的確な報道」、「公権力の監視と情報公開の促進」、「誘拐報道協定など人命・人権にかかわる取材・報道上の調整」、「市民からの情報提供の共同の窓口」と挙げられている。中央省庁・国会・政党を初め、企業・業界団体、地方自治体の役場などに置かれており、日本独特のシステムであり、フリーランスなどが容易に参加できないような排他的組織としても問題視される。

つまり、記者クラブがエリアに存在しないと、地方にとって何が起きるかというと、

  • 札幌市民や小樽市民目線での情報になる
  • 地方側はメディアに目を向けてもらうため、観光のニュースしか生み出さなくなる
  • 自分で仕掛けるしかなくなる
  • メディアからの提案に乗るか乗らないか(安いプラン作ってくれなど)選ぶしかない…etc

上記のような状態となっていきます。もはや、西北海道の各町村では既にニュースは都市部に目を向けてもらうための観光ニュースだけとなっているのが現時点。

少し逸れますが、記者クラブというものは、存在することがむしろ問題とされる場合もあります。フリーのジャーナリストなどは記者クラブへ参加する事も難しく、ある意味情報統制と指摘される事もあったりするようです。

だからこそ後志というエリアに記者クラブがない事は、自由であるからこそ良いのですが、「どこに伝えたら良いのかわからない」ようでは意味がない。記者クラブがなくとも、代わりの案がまだ存在していないのです。

リーダーシップをとる町村がなく、情報が届けにくい

代表的な西北海道エリアの街といえば、小樽市、余市町、倶知安町、岩内町。いずれも観光のみならず、経済圏としても機能している街です。西北海道では小樽市が最大の都市であり、11万3121人。次いで余市町(18,352人)、倶知安町(15,326人)、岩内町(12,146人)となっています(いずれも2020年8月末現在)。

小樽市が最大都市であるにもかかわらず、振興局という北海道庁の出先機関があるのは倶知安町。設置の理由は不明(いずれ調べます)であるにせよ、現在はこの構造が少し情報を届けにくい環境となっています。

前述の通り、記者クラブが倶知安町には存在しません。リゾートエリアなのにも関わらず、です。逆を言えば、リゾートエリアは昔からそれぞれの企業が広報戦略をとり、CMを制作したり、インフラである交通機関へ看板を設置したりする方法でやってきていました。

キロロリゾートはヤマハが、ニセコリゾートは東急や西武、ルスツリゾートは加森観光。小さな町に開発されたリゾートでありながら、スキーブームやバブル期に遠くの大企業が仕掛けてきた場所でもあります。

現在では、ニセコの山を分けて抱える倶知安町、ニセコ町、蘭越町は広域観光圏として3町をまたぐプロモーション組織の設立によって広い大きな戦略を打つ事ができるようになっていますが、ある意味でキロロリゾートのある赤井川村、ルスツリゾートのある留寿都村は少し離れた距離にあり、広大なプロモーション戦略はできず、各地が努力するというような状態です。

つまり、情報が届けにくく、人口が少ないことから発信者も比例して少ないという状況。

…この点を読み、「SNSやウェブの時代だから直接届ける手段はあるじゃないか」とツッコミを受けそうなので説明すると、ブランディングやプロモーション、マーケティングを単独で行うのは良いとしても、情報を知る側にとっては一つのサービスや店舗のみの「点」を知ることになり、面としての価値を知るのは、偶然を待つか、もしくは以前からの認知度のみ。さらには、「地域に住む人はマーケティング対象外に近い」ということ。以下でもう少し説明します。

地域に愛を、挑戦する人に支援を

3つの課題により、何がダメなのか。そしてSNSなどのプロモーションを頑張れば良いとはいえない理由は何なのか。

それは、目線が札幌市民か北海道民であり、どこか他人事となってしまい、地域愛のようなものを生み出しにくい状態となっているといえるのではないか?と仮定したい。また、新しく立ち上げた小さなサービスを連続して発生させたい、応援したいと考える当sceene編集部としては、大企業のプロモーションとベンチャーのプロモーションを並列に捉え、地域に対して確実に届けるローカルなメディアであるために課題を解決したいのです。

私たちsceene編集部のポリシーは、

・地域を誇れるように、地域愛が生まれるような仕掛けをつくる
・挑戦する人を応援する

という、まさに情報面での課題を解決することが存在意義でもあるのです。

西北海道から戦略を仕掛けていくにはどうしたらいい?

北海道のなかで何となく知られている西北海道エリア。ウニや青い海は「シャコタン」、ウイスキーは「ニッカ・余市」、くだものは「余市・仁木」、スキーは「ニセコ・ルスツ・キロロ」、運河や大正ノスタルジーは「小樽」、牡蠣は「寿都」。温泉は「洞爺湖、羊蹄山麓」。そんな感じの知名度により、ドライブで何となく訪れ、ふらっと立ち寄る事を飲食や関連サービスは祈るばかり。夕方には人の流れはなくなるので、昼のランチとお土産でたたかう。これがいままでの状況です。

西北海道として、戦略を立てていく。楽しみ方の提案だけでなく、地域愛も、チャンスも知ってもらう。

私たちsceeneは、そんな西北海道エリアを限定としたどローカルメディアとして存在していきます。
また、記者クラブがないなら、sceeneがプレスリリースを受け取り、情報提供の場ともなりながら、各メディア媒体へ投げ込みたいと考えています。さらには、プロジェクトを西北海道エリア内各地で立ち上げる事を応援するしかけをつくっていきます。

そんなわけで、後志プラス少し広めの範囲を、西北海道と呼ぶことにしました。

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